新婚のカップルに祝福の気持ちを込めて贈る、新婚旅行への餞別。
ですが、「いくら包めばいいの?」「退職や転勤のときとは違う?」といった疑問を抱く人も多いはずです。
この記事では、そんな疑問を解決するため、新婚旅行への餞別の適正金額と渡し方のマナーについて解説しています。具体的な立場別の金額の一覧をわかりやすくご紹介しているので、これからのお祝い事に備え、ぜひご参考にしてくださいね。
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新婚旅行への餞別とは?
そもそも餞別とは、どのようなものでしょうか?まずは、餞別の由来と意味について解説します。
餞別の由来と意味
「餞別(せんべつ)」という言葉は、古くは人が旅立つ際に持たせる物やお金のことでした。「餞」は送り出す意味で、「別」は文字通り別れる意味を持ちます。つまり、旅立つ人への「お見送り」のしるしであり、その人の旅を応援し、励ます意味があるものです。
一般的には、退職や転職などで異動する人に向けて餞別を贈ることが多いです。また、留学や海外への移住などで、身近な人が長く離れてしまうときにも餞別の品を贈ることがあります。
海外旅行などの長期の旅行に旅立つ人に向けても、餞別を送られることは多いです。特に新婚旅行は、結婚という新たな家族のスタートを祝い、新婚のカップルの旅立ちを温かく見守るという意味合いが強いです。
新婚旅行への餞別はOK?
新婚旅行に渡す餞別は問題ないのでしょうか?結論としては、全く問題ないといえます。
新婚旅行は新生活のスタートを祝う特別な旅行です。新婚のカップルにとって、この旅行は新生活の一歩を踏み出す大切なイベントで、それを祝福する気持ちを形にするため、お金を贈ることは一般的に受け入れられています。
とはいえ、受け取るカップルの価値観や、贈る人との関係性によっては、あまり高額な贈り物をしないほうがよいかもしれません。あまりに高額な餞別を贈ると、逆に相手を困惑させることもあるので注意が必要です。
新婚旅行に渡すお金の適正水準とは?
新婚旅行へ渡すお金の金額は、贈る人と新婚のカップルとの関係性や、贈る人自身の経済状況に合わせて決めていきましょう。
一般的な目安としては、1万円から3万円程度とされています。
例えば、あなたが結婚した友人から新婚旅行の報告を受けた場合、お祝いとして5,000円から1万円を包むことが多いです。一方、親や親戚からなら、より高額な2万円から5万円だとしても、問題ありません。
ただし、これらはあくまで一般的な目安で、渡す人自身の経済状況や新婚カップルとの親密度を考慮に入れて調整します。無理なく、心からの祝福できるような範囲で金額を選ぶことが大切です。
立場別の餞別の金額一覧
新婚旅行への餞別の金額は、新婚カップルとの関係性により変わるでしょう。立場ごとの平均的な金額の目安は以下のようになります。
親からの餞別
新婚旅行に旅立つカップルへの親からの餞別は、一般的に3万円から10万円程度の範囲に収まることが多いでしょう。もちろん家庭によって幅がありますが、結婚式をしていないなどで、お祝い金の一部として渡す場合や、経済的に余裕がある場合にはそれ以上の金額を贈られることもあります。
親戚からの餞別
親戚からの餞別は、1万円から3万円程度のことが多いです。ただし、新婚カップルとの親しい関係や親戚の伝統や慣習により、この金額は変動することがあります。
友人からの餞別
友人からの餞別は、5,000万円から1万円が一般的です。新婚カップルとの親友関係や、贈る人の経済状況によっては、これより少なかったり多かったりすることもあります。
上司からの餞別
新婚の部下へ上司が餞別を贈る場合、1万円から3万円が目安の水準となります。しかし、部下との近さ(部署や仕事上の関係など)によって、これらの金額は変わるでしょう。
同僚からの餞別
職場の同僚からの餞別は、1万円前後が多いでしょう。
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餞別を送るときのマナー
新婚旅行に渡す餞別の金額がわかったところで、実際に餞別を送る際の基本的なマナーをご紹介します。とはいえ、餞別は思いやる気持ちが一番大切。贈る相手との関係性によっては、あまり形式にこだわらず、カジュアルに渡すのもよいでしょう。
のし袋の選び方
新婚旅行の餞別を贈る際ののし袋の選び方は、一般的な旅行の餞別とは少し違います。
新婚旅行は人生で一度きりとなる特別な旅行です。水引は二度とないことを願う「結びきり」を選びます。結び切りは一度結ぶと解けない形になっているためです。袋の色は祝い事を表す紅白が一般的でしたが、最近はかならずしも伝統の形式にこだわらなくても良くなっています。ピンク、ブルーなどのカラフルなご祝儀袋を選ぶ人も多いです。
また、一般的な餞別では「御餞別」と書きますが、新婚旅行の餞別では「おはなむけ」と書きます。普通のご祝儀袋だと「御祝」「寿」と書かれたものが多いのですが、餞別ののし袋としては無地の短冊に手書きで「おはなむけ」と書きましょう。
のし袋には名前を書く
のし袋に名前を書く際には、贈り主自身の名字を丁寧に書きましょう。筆ペンが無かったり、字に自信が無いときは、手書き代筆付きの商品や印刷サービスを利用するのも一つです。
お札はできるだけ綺麗なものを
お祝いとして包むお金は、一般的に新札を入れるものとされています。新札を用意するのは、普段は手元にない新札を、わざわざ準備しておくことから、「あなたの門出を待ちわびていましたよ」という思いが伝わると言われています。もらう側も、汚れてシワシワになったお札よりも、ピンとしてる新札の方が嬉しくなりますよね。
とはいえ、気心の知れた友人、家族、親戚が相手なら、新婚旅行の餞別であれば、必ずしも新札を用意する必要はないでしょう。手元にあるお札の中からできるだけ綺麗なお札を選び、丁寧に揃えて封筒に入れます。
メッセージの添え方
必須ではありませんが、のし袋にはお金を入れた上で、祝福のメッセージを短く添えることもおすすめです。
短くても良いのでメッセージがあると、贈り主の気持ちがより伝わりますよ。
可能であれば手渡し
可能であれば、直接手渡すことが最も良いマナーとされています。
ただし、遠方に住んでいる場合などは、現金が確実に送れるような郵便、宅配便を利用して送ってもよいでしょう。
タイミング
新婚旅行への餞別は、旅行の前が一般的です。特に餞別の品が現金(お金)なら、旅行資金にあててもらえます。
餞別として贈らない方がいいもの
現金のかわりに現物の贈り物を餞別として贈る場合もあります。たとえば、転勤や転居される人にむけて、餞別の品としてギフトカードや新婚生活に役立つ家電製品のプレゼントを贈ると喜ばれることが多いです。
しかし、新婚旅行への餞別の品としては、これら現物はあまりおすすめできません。特に商品券などは、海外で使用できないことが多く、旅行の足しにはならない可能性が高いからです。
贈るものを選ぶ際には、新婚旅行に渡すのに適した品を贈るようにしましょう。
新婚旅行の餞別に使う「のし袋」
ここでは、新婚旅行の餞別を贈るのにぴったりののし袋を紹介します。マナー違反にならないように、かつ、贈る相手に温かい気持ちが伝わるようなのし袋を厳選しているので、参考にしてみてくださいね。
和風のシンプルなのし袋
結婚式のご祝儀袋としてよく使われているデザインののし袋ですが、新婚旅行のおはなむけを包む袋としても使えます。包む金額としては3万円以上が向いているのし袋です。両親や親戚、会社の上司などの方が贈られる際によく使われています。
友達や同僚におすすめのパステルカラーのし袋
最近ではピンクやブルーののし袋も定番となってきました。こちらの商品は1,000円前後ですが、表書きや名前を手書きで代筆してくれるサービスが無料で付いているので、字に自信がなかったり、手書きが面倒なときにありがたいですね。新婚旅行の餞別なら「御贐」「おはなむけ」などと表書きしてもらいましょう。
仰々しくならないデザインで渡したいとき
1万円や3万円ほどを気軽に渡したいとき、またはあまり仰々しくしたくないときは、キャラクター物ののし袋もおすすめ。ディズニーやサンリオなどのご祝儀袋が販売されているので、探してみてはいかがでしょうか。
まとめ
餞別を送る際には、相手を思いやる心とマナーが大切です。新婚旅行へ渡す餞別も、お祝いの気持ちが伝われば、相手も喜んでくれるでしょう。
金額や贈り物について迷った際には、またこの記事をご覧いただくとよいでしょう。心のこもった餞別は、新婚のカップルにとっても思い出の一部になります。ぜひ素敵な贈り物を考えてみてください。