広告 結婚のマナー

生活予備費はいくら必要?万が一の時に家族のために確保したい金額や貯め方を解説

アバター画像

家族の未来マップ編集部

日本中の家族がさらに幸せになる未来を目指してライフハックを日々研究。税理士法人出身で子育て真っ最中のママ・パパが中心となって執筆。経験談やアンケート結果のデータから得られた情報をもとに、子育て世代のマナー、礼儀を解説中。

家族が将来のお金への不安から少しでも解放されるキーとなるのが「生活予備費」です。なんとなく、「予備費は必要だよね」と思っているけれど、具体的にどれくらい必要なのか、どうやって貯めればいいのか、分からないという方も多いのが現状です。

突然の病気やけがで仕事ができなくなったり、自然災害が起きたりなど、予想外の出来事が起こったときにも安心して生活できるように、生活予備費の重要性を再確認したいですね。

必要額の見積もり方、貯め方、そして適切な管理方法について、お金管理が苦手な人でも分かるように順番に解説していくので、ぜひ参考にしてくださいね。家族を守るためのスマートな資金管理を実現していきましょう。

 

生活予備費とは?

 

シンプルに言えば、生活予備費とは「何があっても生活を続けるためのお金」のことです。このお金があれば、突然の病気やケガ、自然災害、または予期せぬ失業といった、困難な状況に立たされても、家族は安心して生活を続けることができます。

生活予備費が必要な理由は「予測不能なことへの備え」です。生活費や医療費、子供の教育費など、日々の生活にはさまざまな出費があります。これらの出費はある程度予測しやすいですが、病気や自然災害などの予期せぬ出費は予測が難しいもの。そして、残念ですが、そのような突発的なことは誰にでも起こります。だからこそ、生活予備費は、未来の突然起きることに立ち向かうための金銭的なシェルターともいえます。

 

生活予備費の目安

では、具体的にどのくらいの生活予備費が必要なのでしょうか?

生活予備費の具体的な目安として、一人暮らし、夫婦2人、子供のいる3人世帯のそれぞれの必要額を見てみましょう。

 

一人暮らしの場合

ひとり暮らしの場合、毎月の支出額の3〜9ヶ月分の予備費を用意しておくとよいでしょう。

総務省の調査によれば、平均的な一人暮らしの生活費は月に約16万円程度です。これに年間の臨時出費(20万円程度)を考慮すると、必要な生活予備費は60万円~160万円くらい用意しておくと安心です。

参考データ:総務省 家計調査 2022年(令和4年)平均
PDFデータはこちら

 

夫婦2人の場合

夫婦2人だけの世帯も月の出費額の3〜9ヶ月の予備費があると安心です。

2人以上の世帯では、調査結果によれば平均的な生活費は月に約30万円程度とされています。夫婦2人だけなら、これよりも出費は少ない場合が多いため、平均して25万円ほどになるかと思います。さらに臨時の出費(年間30万円程度)も考慮すると、夫婦2人暮らしに必要な生活予備費は90万円〜250万円ほどとなります。

 

子供を含む3人世帯の場合

子どもがいる世帯では、より予備率を高く設定し、6〜12ヶ月分の予備費を準備しましょう。

子供を含む3人世帯では、平均的な生活費は月に約40万円程度といわれます。年間の臨時の出費(50万円程度)を考慮すると、必要な生活予備費は約240万円~530万円程度となります。

これらの金額はあくまで一例です。各世帯の生活スタイルや収入により変動するので、ご自分と家族にあてはめながら計算してみてくださいね。次で、より具体的な計算方法を解説します。

 

生活予備費の計算方法

生活予備費の計算方法は、一般的に家族の生活を3ヶ月~1年間維持できる金額が目安とされています。しかし、上記で見たように、具体的な金額は世帯人数、生活スタイル、収入、負担となる費用構成によって大きく変わります。

 

家族の生活費を見積もる

まずは、月々の家計簿を見直してみましょう。家賃やローンの返済、光熱費、食費、交通費、通信費など、生活に必要な全ての費用を把握します。これが家族が1ヶ月間に必要な最低限の生活費です。

 

臨時的な支出を見積る

次に、1年の中で発生する、一度に大きなお金がかかるような出費をリストアップします。例えば、子供の学費(入学金や受験費用なども含む)や、年に一度の保険料、車検費用などの臨時的な費用です。これらを12で割り、毎月の平均支出を計算して予備費の計算で足します。

 

緊急時に必要となる費用を見積もる

最後に必ず入れてほしいのは、緊急時に必要となる費用です。例えば、家電や車の修理費用、突然の医療費などです。予測は難しく、具体的な金額を決めるのは難しいですが、年間で数万円〜10数万円程度が必要と考えておくと安心です。

これらを全て足し合わせると、1ヶ月に必要な生活予備費が算出できます。それを3ヶ月〜1年分準備するのが理想的です。

また、生活予備費は家族のライフスタイルや収入が変われば見直す必要があります。例えば、家計を支える人の数が変化したり、子供が私立大に進学することが決まったときなどが当てはまります。定期的な見直しを行うことで、常に適切な生活予備費を確保できるようになります。

もちろん、全ての世帯がこれくらいの金額をすぐに確保できるわけではないでしょう。大切なのは、これらの目安を参考に、必要な金額の目安を見積もった上で、自分と家族の生活に合わせた貯蓄計画を立てることです。

 

生活予備費の貯め方と管理

必要な生活予備費の額が分かったら、次に生活予備費の貯め方と管理方法について考えていきましょう。ふつうの貯金と違って、頻繁に引き出さないという特徴があるので、貯め方も工夫が必要です。

 

毎月の貯蓄目標を設定する

まず、自分がどれくらいの期間で目標額に到達したいかを決め、それに基づいて毎月の貯蓄目標を設定します。これが毎月の生活予備費の積み立て額になります。

 

お金が入ったら最初に引き出す

給料が入ったら、まず最初に生活予備費として貯めたい額を引き出します。これは「自分への必要な支払い」と考えましょう。他の支出よりも優先して、給料から最初に引き出すことで、無理なく確実に貯蓄を増やすことができます。

 

貯蓄専用の口座を作る

生活予備費は日々の出費とは別に管理することが重要です。貯蓄専用の口座を作り、そこに積立金を入れていくと、使い道が混乱することなく管理が容易になります。ネット銀行では、一つの銀行口座を持っていれば、目的別の口座を無料で作れる銀行もあります。

例えば以下の銀行で目的別口座を作って貯金を区分して管理できます。

 

投資を考える

生活予備費がある程度たまってきたら、余裕資金については投資を考えてみても良いでしょう。ただし、投資はリスクも伴うので、資金の全てを投入するのではなく、あくまで一部を投資に回すように慎重に計画しましょう。

 

定期的な見直し

仕事や生活スタイルの変化により毎月の収入や支出が変わってくると、生活予備費の目標額も変わるかもしれません。定期的に必要額の見直しを行い、常に適切な額を確保しておきましょう。

これらのステップを踏むことで、より確実に生活予備費を貯めて、安心して生活することができるはずです。生活予備費の準備は一朝一夕でできるものではありませんが、少しずつ確実に準備していくことで、自分自身と家族の未来を守る強固なセーフティネットを作り上げられるでしょう。

 

まとめ

家族の生活を守るための生活予備費の重要性とその確保方法について解説しました。生活予備費は、災害や病気など、将来の家族が直面する不安に備えるための重要なツールです。

必要な生活予備費の額は、家族の生活費、臨時の出費、そして緊急時に必要となる費用を考慮して決定します。そして、毎月の貯蓄目標をしっかり設定して、収入から最初に引き出すこと、貯蓄専用の口座の作成、資産運用、そして定期的な見直しを行うことが重要ということも確認してきました。

生活予備費はすぐに貯められるものではありません。しかし、計画的に、そしてコツコツと取り組むことで、誰でも必ず一定額を貯蓄することは難しくありません。ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。

-結婚のマナー