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玄関近くに洗面台?おしゃれな間取り実例3選とメリット・デメリットを解説

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家族の未来マップ 住宅部

建築士、宅建士(宅地建物取引主任者)、インテリアコーディネーターの資格保有者がライターとして執筆。一部の記事は一級建築士またはファイナンシャルプランナー(FP)による監修を経ており、正確な情報発信を徹底しています。子育て世帯のママやパパの住まい選び、お家づくりの参考になる記事を日々制作中。

玄関近くに手洗い場(洗面台)を設置する工夫。これだけで暮らしの質を大きく上げる住宅になることもあります。

外出から帰ってきて、手を洗うのに廊下の奥にある洗面所まで行くのが面倒...という家も少なくありません。または、来客時に毎回「手を洗う場所はどこ?」と聞かれるという経験はないでしょうか?

これまで多くのファミリー向け住宅の設計をみてきた中で、玄関近くに手洗い場をおくと生活の効率性を上げられるご家庭が多いということを実感しています。そんなことを言うと、「実際にどんな間取りがいいの?」「デメリットはない?」と疑問が出てくると思います。

この記事では、実例を交えながら、メリット・デメリットを徹底解説します。注文住宅やリフォームをお考えのファミリーの方はぜひ最後までお付き合いください。きっと、理想の住まいづくりのヒントが見つかるはずです。

 

記事のポイント

  1. 間取りのタイプは大きく分けて3つ:玄関入ってすぐの玄関一体型、トイレと兼用する間取り、玄関から室内への導線に設置する間取り
  2. メリット:衛生面の向上、来客時の印象アップ、時間効率化(時短)
    デメリット:設置コストが上がることがある、プライバシー確保の点

 

玄関近くに手洗い場を設置したい人の要望・目的は?

出典:積水ハウス

感染症の予防や花粉症対策で

外出先から帰ってきたとき、すぐに手を洗えるのは大きなメリットですよね。玄関近くの手洗い場は、感染症予防の第一歩。特に花粉症の方にとっては、外から持ち込む花粉を最小限に抑えられる最適な設計となります。

子育て世帯にとっても嬉しい設備になることが多いです。「ただいま!」の後に自然と手を洗う習慣が身につきます。お子様の衛生教育にも一役買ってくれるでしょう。

家族の健康を守りながら、子どもの成長もサポートできる、まさに一石二鳥の間取りといえます。

 

来客時のおもてなしのため

来客のたびに「お手洗いはどちらですか?」という質問はもうなくなります。来客の多いご家庭でも、玄関を入ってすぐに手洗い場があれば、ご案内する手間も省けてスマートです。はじめての来訪者も安心して利用できるので、おもてなしの印象がグッと上がりますね。

さらに、玄関の手洗い場はインテリアデザインの一部にもできます。オシャレな洗面ボウルや水栓を選べば、それだけで玄関の印象が華やかに。機能性とデザイン性を兼ね備えた、自慢の玄関にすることもできるでしょう。

 

ペットの散歩から帰ってきたときに便利

愛犬の散歩から帰ってきて、そのまま室内に入るのはちょっと気になる方もいらっしゃると思います。玄関近くに手洗い場があれば、ペットの足を軽く洗ったり、抱っこしたまま自分の手をサッと洗ったりもできます。外の汚れを室内に持ち込むことも最小限に抑えられるので、衛生面でもメリットがあります。

また、ペットだけでなく、外仕事の多いご家族にとっても便利です。例えばですが、建設現場で働くパパや、家庭菜園をしているママ、近所の畑から帰ってくる家族がいても、帰宅してすぐに手や腕の汚れを落とせるので、室内を汚さずにすっきりとした気分で家に入れます。家族みんなが快適に過ごせる、玄関近くの洗面台はそんな空間づくりの頼もしい存在となってくれます。

 

玄関近くの手洗い場の間取りパターン3つ

玄関入ってすぐの空間に手洗いボールがあるケース

参考実例:居心地の良いLDKで過ごす時間を、家事のしやすさが支える住まい

一番玄関から近い配置で、玄関の土間の中に洗面台を設置するパターン。この配置は、帰宅後すぐに手を洗えるのが魅力です。感染症対策や花粉対策を重視する方にとってはこれが一番人気です。

「玄関に洗面台?」と違和感を感じる方もいるかもしれません。洗面所に置くような洗面台を玄関に置くというより、目立たないデザインのボウルの手洗い場を選ぶのがポイントです。例えば、壁に埋め込むタイプや、玄関の色調に合わせたシンプルなボウルを選べば、インテリアの一部として自然に溶け込みます。

この場合、レイアウトの工夫も大切です。玄関の壁面を利用したり、シューズクローゼットと一体化させたりすることで、スッキリとした印象を保てます。スタイリッシュなデザインにすれば、来客時も「おしゃれな玄関」と好印象を与えられるでしょう。

 

2. 玄関の近くにトイレと兼用する手洗い場があるケース

引用:https://roomclip.jp/photo/19Fg

玄関の近くにトイレを配置し、手洗い場を廊下に置くパターン。この配置なら、トイレと手洗い場を兼用できるので、スペースを有効活用でき効率的です。セカンド洗面台を置くための追加の面積をとらないので、狭い間取りでも設置できるのが大きなメリットです。

ただし、プライバシーへの配慮が必要になることも。兼用の手洗い場をもうけるときは、玄関から丸見えにならない配置になるようにするとストレスが軽減されます。例えば、トイレ入口を玄関から見えにくい位置にするのと同じように、手洗い場が玄関から直接見えない位置に置くような工夫をします。

 

3. 玄関の近くに洗面台があるケース

引用:https://roomclip.jp/photo/4QFS

玄関から上がった比較的近くに洗面台を置くパターン。このパターンは総合的に使い勝手の良い配置で、3つのパターンの中でも一番人気があります。

特に忙しい朝には大活躍します。玄関近くにあるため、出かける直前の身だしなみチェックや、帰宅後すぐのうがいなど、時間効率よく準備ができます。

ただし、水はねや湿気対策には注意が必要です。玄関は家の顔。水回り導線をスタイリッシュな間取りにしても、玄関に水滴が目立ったり、湿気でニオイが気になったりしては台無しです。この配置にする場合は、十分な換気を確保するよう気を配る必要があります。また、タオルの置き場や乾かし方にも工夫が必要かもしれません。

とはいえ、これらの課題は適切な設計と日々のケアで十分対応できます。玄関周りの雰囲気を損なわない、おしゃれで機能的な洗面スペースを作り上げることもできるでしょう。

 

玄関近くの手洗い場の提案実例3選

ミニマルデザインの玄関土間一体型の手洗いボウル

引用:https://roomclip.jp/photo/4x3r

シンプルでスタイリッシュな陶器の手洗いボウルが、玄関の土間に溶け込むように設置されています。蛇口はセンサー式で、触れずに操作できるのが特徴です。

こちらの提案は来客時にも目立ちすぎないデザインで、玄関の雰囲気を損なわず、むしろインテリアのちょっとしたアクセントになっています。帰宅時の感染症対策も考慮された、現代的な住まいにぴったりの設計です。

 

2. トイレ前の玄関兼用の洗面コーナー

引用:https://roomclip.jp/photo/tefp

玄関からほんの数歩の位置に、コンパクトな洗面台が設置されています。トイレのドアの隣に位置し、玄関からは見えにくい配置です。

この提案の特徴は、低コストで実現できるセカンド洗面台。トイレ使用時の手洗いはもちろん、帰宅時の手洗いにも使えて便利な上、もともとトイレ用にあった手洗い場を廊下に出すだけなので施工のコストもさほど上がりません。洗面台ほど大きくはありませんがミラーも付いているので、外出前のちょっとした身だしなみチェックにも重宝しそうですね。

 

3. 玄関から一歩入った廊下の中央に洗面台

参考実例:身支度にも洗濯にも大活躍する一直線の動線がわが家の自慢

この提案では、玄関を入ってすぐの廊下スペースを有効活用した、機能的でスタイリッシュな手洗い場の配置です。

玄関ドアを抜けると、目の前に広がる廊下の中央に、スリムでモダンなデザインの洗面台が設置されています。空間には十分な通路幅が確保されており、誰か洗面台を使っていても人の往来を妨げることはありません

この配置の魅力は、玄関から室内へのスムーズな動線の中で、手洗い場としての機能性も両立している点です。また、お家の間取りの比較的中央にあるため、玄関からだけでなく、リビングやランドリールームからのアクセスも容易です。家族全員が使いやすい位置にあるため、帰宅時の手洗い習慣も自然と身につきやすいでしょう。

 

玄関近くの手洗い場のメリット・デメリット メリット

メリット

衛生面の向上

外出先から帰ってきたら、玄関でサッと手を洗える。感染症予防はもちろん、花粉症の方にとっては、外から持ち込む花粉を最小限に抑えられる設備になります。特に小さなお子様がいるご家庭では、「ただいま!」の後に自然と手を洗う習慣が身につくのが大きなメリット。これは子どもの頃からの衛生教育として効果的。玄関の近くに洗面台があると、「手洗いうがいは当たり前」という意識が自然と育つ環境づくりができます。

家族の健康を守りながら、子どもの成長もサポートする間取りといえますね。

 

時短間取り、家事楽間取り

忙しい朝、家族みんなが使うため洗面所が混んでいてイライラした経験はありませんか?

玄関近くに2つめの手洗い場があれば、そんなストレスから解放されます。歯磨きや簡単な身だしなみチェックが玄関でできるので、家族が同時に準備をしても混雑が減ります。

また、家族で帰宅後すぐにうがいができるのも嬉しいポイント。順番待ちをしなくていいので、余計な花粉やウイルスを持ち込む心配も軽減されます。

こうしたちょっとした工夫が、毎日の生活にゆとりをもたらしてくれます。

 

玄関インテリアのアクセントに

玄関は家の顔。だからこそ、おしゃれに決めたいですよね。手洗い場の設置もインテリアの素敵なアクセントにできます。

例えば、玄関全体と調和するようにモダンなデザインの洗面ボウルを選べば、スタイリッシュな印象に。レトロな雰囲気の水栓を使えば、ちょっとしたインテリアのポイントに。そして、壁に埋め込むタイプを選べば、すっきりとした印象を保ちつつ、機能性も確保できます。照明との組み合わせ次第では、まるでホテルのような高級感を演出することも。

玄関の雰囲気づくりに一役買ってくれる、まさに実用性とデザイン性を兼ね備えた優れものです。

 

デメリット

設置コストが増加することがある

新たに手洗い場を設けるとなると、追加の設備工事が必要になりコストがかかります。既存の水道管から新たに配管を引く必要がある場合は、水回りの工事費用がかかります。

リフォームで古い家屋では、大がかりな改修工事になることも。

 

玄関の圧迫感があることも

玄関は広々としていてすっきりした印象を好まれる方が多いです。そこに手洗い場を設けると、見た目の狭さや圧迫感を感じる場合があります。

特に都市部のコンパクトな住宅では、貴重な玄関スペースの一部を手洗い場に割くことで、靴の収納場所が減ったり、ベビーカーの出し入れが難しくなったりすることも。

設計時には、動線や使い勝手をしっかり検討する必要があります。

 

プライバシーへの配慮が必要になることも

特に玄関から丸見えの配置や、玄関から来客用スペースへの導線に洗面台がある場合、プライバシーの問題が出てくることも。来客時に手を洗っているところを見られたくない...なんてこともあるかもしれません。レイアウトや仕切りの工夫が必要になり、これもまた設計の難しさやコストアップの要因になる可能性があります。

 

玄関そばの洗面台を置いて、ゆとりのある生活

玄関近くの手洗い場は衛生面での安心感、来客時のおもてなし、時間の節約、そしてインテリアのアクセントとしても活躍します。

もちろん、設置には追加でコストや工夫が必要ですが、家族の健康と快適な暮らしのためには価値ある投資かもしれません。みなさまの理想の住まいづくりに、ぜひ玄関の手洗い場を検討してみてはいかがでしょうか?

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